それぞれのパースペクティブ作成にあたり一部のビューについては機能を制限する必要があるため、普通のデバッガでの機能だけを持たせたビューを基本として、逆戻りデバッガやデルタで用いる機能がある場合はそのビューを継承した子クラス側に入れるように設計を変更した。

・イテレータを介して取得したオブジェクトについても、そのオブジェクトの追加地点に飛べるように実装。
・変数ビューの差分更新を行う際に、再帰処理が無限にループしていた部分を途中で止まるように修正。
・デバッグ実行で内部クラスに入った際にもその地点に正しく飛べるように修正。

実行直前のステートメント
・field set に対しては container と value (デルタ抽出が可能)
・Collection への add に対しては receiver と arg (デルタ抽出が可能)

実行直後のステートメント
・field get に対しては container と value (ジャンプが可能)
・Collection への get に対しては receiver と return (ジャンプとデルタ抽出(this-another)が可能)

・あるメソッドからの戻り値に対してデルタ抽出を行う場合、そのメソッドのレシーバから戻り値への参照を底辺とするデルタとして抽出を行うように修正。
・複数のデルタ抽出を行った際に、複数出ているデルタマーカービューを切り替えると他のビューも対応して切り替わるように修正。
・デルタ抽出を行った直後に現在位置として飛ぶ箇所をデルタの底辺部分に変更(以前はコーディネータ－)。

上記に関連した作業として、
・ステップリターンの際の戻り値を変数ビュー上に表示するように変更。
・コールツリービューに表示されるメソッド実行を時系列順に表示するように修正。
・デルタ抽出時のマーカー付けに関連する部分の修正。

その他、ビューをまたいだ色づけに関する修正等。

・JHotDraw のトレースを用いて DefaultDrawingView から DefaultDrawingEditor
への参照を生成するデルタを抽出した際に、対応する部分全てにマーカーが付くように修正。

・その他、一部のメソッド名やビュー名、パースペクティブの構成の修正等。

・抽出したデルタの範囲を示すメソッド呼び出し木についてのビューを作成。
・デルタを抽出した際に、変数ビュー上でコーディネーターに相当するオブジェクトもハイライトするように修正。
・デルタを抽出した際に、変数ビュー上でthisや引数がデルタに関連している場合にもハイライトするように修正。
・デルタ抽出直後にもコールスタックビュー上でコーディネーターをハイライトするように修正.

デルタ抽出の結果を表示する専用ビューを作成し、デルタ抽出を行うごとに新しい専用ビューを開いて表示することで各回の結果をそれぞれ残していけるようにした。

専用ビューからマーカー付けしたメソッド実行の箇所に飛ぶときに、コールスタック上に残っているメソッド実行の場合は色付けするようにした。

デルタ抽出に関するマーカーを4種類に細分化した。