課題A1 (接近過程抽出)


接近過程抽出

ここでは, 課題A1 (機能理解) では使用しなかった逆方向バージョンのある機能を用いて, 課題A1 (機能理解) と同様,

「選択された図形がArgoUMLのシステム内部でどのように管理され, 削除機能の実行によってどのように取り出されて, 削除されるか?」
を理解することを目指します.

Fig クラスはグラフィックエディタ上の図形を表すGEFの内部のクラスです.
また, FigClass クラスはクラス図上に配置された「クラス」を表す ArgoUML のクラスで, Fig クラスの子孫クラスにあたります.

課題A1 (機能理解) の終了直後は下図のような状態でデバッグ実行が終了しているはずです.
デバッグ実行が終了していることを確認したら, 右上にあるパースペクティブを右クリックし, いったん「トレースデバッガ(順方向)」のパースペクティブを閉じてください.

ここで, 「トレースデバッガ(逆方向)」のパースペクティブを開いてください.

その状態のままで, ブレークポイントビュー上にある「ブレークポイントを取り入れる」をクリックしてください.
ブレークポイントを取り入れたら, デバッグ実行してください.

現在は, ActionRemoveFromDiagram クラスの actionPerformed(ActionEvent) メソッドの83行目にいます.
ここで, ステップオーバーを6回押して, 89行目にまで進んでください.
この行でローカル変数 f が参照している FigClass クラスのインスタンスが, 図形削除機能で削除されるクラス図上の1つの「クラス」に当たり,
この行の実行によってその「クラス」が削除されます.
まずは, ActionRemoveFromDiagram クラスのインスタンスに, この FigClass クラスのインスタンス (id = 1675174935) が接近してきた過程を抽出して見ていきます.
次に, ステップネクストを1回押してください.

現在は, ActionRemoveFromDiagram クラスの actionPerformed(ActionEvent) メソッドの89行目にいます.
ここで, 変数ビュー上の「呼び出し前」のメソッド名が FigNodeModelElement.removeFromDiagram() であることを確認してください.
それを確認したら, 変数ビュー上の「呼び出し前」を開いて, レシーバを右クリックしてください.
右クリックすると, ポップアップメニューが出てくるので, 「オブジェクトの接近過程抽出」をクリックしてください.

実際に「オブジェクトの接近過程抽出」を実行すると, 下図のような状態になります.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「開始時点」をクリックしてください.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「参照先側001」から「参照先側018」までを順番にクリックしていってください.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「参照時点」をクリックしていってください.

ここまでで, ActionRemoveFromDiagram クラスのインスタンスに FigClass クラスのインスタンス (id = 1675174935) が接近する過程を見てきました.
抽出した結果 (「参照先側012」と「参照先側013」) を見ると, SelectionManager#getFigs() 中のローカル変数 figs が参照している
Vector オブジェクトに追加された FigClass クラスのインスタンスを後で取得してきていることがわかりましたが,
その FigClass クラスのインスタンスが Vector オブジェクトに追加されるまでの経緯は, この抽出範囲だけではわかりません.
そこで, ここからは, そのローカル変数 figs に FigClass クラスのインスタンス (id = 1675174935) が追加されるまでの過程を見ていきます.
まずは, 「オブジェクトの接近過程抽出」ビュー上の「参照先側012」をクリックしてください.

先ほどの操作によって, 現在は SelectionManager クラスの getFigs() メソッドの360行目にいます.
ここで, まずはステップオーバーを2回押して363行目にまで進んでください.
363行目にまで進んだら, 次はステップネクストを4回押してください.

ここで, 変数ビュー上の「呼び出し前」のメソッド名が Vector.addElement(Object) であることを確認してください.
それを確認したら, 変数ビュー上の「呼び出し前」を開いて, 引数を右クリックしてください.
右クリックすると, ポップアップメニューが出てくるので, 上の方の Vector クラスのインスタンスと FigClass クラスのインスタンスに対する
「オブジェクトの接近過程抽出」をクリックしてください.

実際に「オブジェクトの接近過程抽出」を実行すると, 下図のような状態になります.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「開始時点」をクリックしてください.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「参照先側001」から「参照先側009」までを順番にクリックしていってください.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「参照元側001」から「参照元側002」までを順番にクリックしていってください.

「オブジェクトの接近過程」ビュー上の「参照時点」をクリックしていってください.

ここまでで, SelectionManager#getFigs() メソッド内のローカル変数 figs が参照している Vector クラスのインスタンス
(id = 450474599) に FigClass クラスのインスタンス (id = 1675174935) が追加されるまでの過程を見てきました.
ここで, 課題A1の接近過程抽出は終了です.
「オブジェクトの接近過程」ビューを全て閉じ, そのあとデバッグ実行を終了してください.
デバッグ実行を終了したら, この「トレースデバッガ(逆方向)」のパースペクティブを閉じてください.


課題A1の接近過程抽出が終了しましたら, 以下のアンケートにお答えください.

アンケート回答

次へ